盆栽を始めるとき、「道具って何が必要?」と悩む方も多いかもしれません。
見慣れない名前のハサミやピンセットなど、敷居が高く感じることもあるでしょう。
でも安心してください。
最初に必要なのは、ごくシンプルな基本セットだけです。
この記事では、初心者の方が無理なく始められるように、最低限あると便利な盆栽道具と選び方のポイントをやさしく解説します。
なぜ専用の道具が必要なのか?
盆栽は“植物を育てる”という意味では、家庭菜園や観葉植物と似ています。
でも、大きく違うのは、見た目の構成=形をつくるという側面があること。
そのため、普通の園芸ハサミでは入りにくい細かい部分を切る必要があったり、根を丁寧に扱う必要が出てきます。
専用の道具を使うことで、
- 枝や根を無理なく処理できる
- 木への負担を減らせる
- 作業の精度が上がる
といったメリットがあり、結果的に木が健康に、美しく育つことにつながります。
初心者が最初に揃えるべき基本セット
最低限、以下の4つがあればOK!
1. 剪定ハサミ
盆栽用の基本中の基本。芽や細枝を切るための道具。
→ まずは「芽切鋏(めきりばさみ)」から始めるのがおすすめ。
2. 針金(アルミ)&針金巻き用のペンチ
木の形を整えるために枝を固定する道具。
→ アルミ製は柔らかく扱いやすい。初期は2〜3種類の太さがあれば十分。
3. ピンセット
細かい葉の手入れ、雑草取りなどに必須。
→ 先が細くてしっかり握れるタイプが◎。
4. スコップ or 根かき
植え替え時に土を動かしたり、根を整理するための道具。
これらはすべて、初心者用のスターターセットとして販売されていることも多いので、最初はセット購入でもOK!
道具の選び方と管理のコツ
選び方のポイント:
- 長く使えるものを:安価すぎるものより、手に馴染む品質を選ぶと◎
- メンテしやすいか:分解や洗浄のしやすさも重要
- 日本製 or 評判の良いメーカーから始めると安心
管理のコツ:
- 使用後は水分や樹液を拭き取る
- 定期的に刃物を研ぐ or オイルを塗る
- 乾燥剤と一緒に保存してサビ防止!
道具は“育てるための手の延長”。
大切に扱うことで、作業の質も自然と上がっていきます。
まとめ
盆栽の道具は、最初からすべて揃える必要はありません。
まずは基本の数点を用意し、少しずつ自分のスタイルに合った道具を増やしていけばOKです。
道具を通じて「木と向き合う感覚」も育っていく。
enbonsaiでは、技術だけでなく、道具との付き合い方も丁寧に伝えていきます。
まずは、気に入ったハサミ1本から、盆栽との時間を始めてみましょう。
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